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百貨店を考える特別セミナーのご案内


株式会社ツタガワ・アンド・アソシエーツではこのたび百貨店の存在価値・買い物価値に焦点を当てた、蔦川敬亮による全8回の連続セミナーを企画しました。以下にその詳細をご案内いたします。

1.テーマ

これからの百貨店進化の方向と期待される価値
〜蔦川敬亮・百貨店を考える〜


2.趣旨

◆日本の百貨店は20年にわたる苦戦のなかにあって、いまだに次の方向を見出せていないようです。見方を変えると「進化していない」「進化への意識がない」「進化を怖れている」、これが率直な印象です。進化は生活者の生活観や消費観の変化と競合状況の変化を汲み取っての創造的破壊によって可能になりますが、この創造的破壊が先送りされてきているように思えてなりません。

◆そこで、消費トレンドの考察とそれに基づく店作り、モノ作りへの参画を仕事にする傍ら、「ブルーミングデール〜ストア・アズ・クリエイター」(監訳書・1981年)、「百貨店進化論」(1993年)、「百貨店の精髄」(1995年)など百貨店業態について考える本を上梓してきた蔦川敬亮が、今改めてこれからの百貨店の進化について考えます。

◆1970年代末のヴィジュアルマーチャンダイジングに始まり、店舗劇場論、製造小売業の時代、エクセレントサービスへの着目など、蔦川敬亮は小売業への様々なオピニオンを提示しつつ、新業態の開発、商業施設の開発、百貨店のリニューアルなどと取り組んできております。また、講演活動におきましても、日常のフィールドワークに基づく実例を駆使した具体性と施策提案に踏み込む実学的内容が特色で、評価をいただいております。

◆今回の内容は、蔦川敬亮が長年にわたる日米での継続的な店舗観察のなかで百貨店の黄金期、低迷期、混迷期を見てきた立場から、これまでを振り返りながらこれからを考えるものになります。歴史的視点と独自の知見で百貨店を語る。ご期待いただけるセミナーになると思います。


3.開催要項

◆全8回シリーズ:2012年10月9日(火)から毎月初旬、月1度のペースで開催、2013年5月まで。
◆時間:1回3時間/13時30分〜16時30分
◆場所:TEPIA(テピア)/東京・北青山(最寄駅:東京メトロ銀座線外苑前)


4.内容

◆生活観・消費観や競合状況の変化を歴史的にとらえながら、日米の豊富な参考事例を取り上げつつ、いろいろな視点から百貨店を考察し、強み・弱みと課題を明らかにしつつ、提供すべき価値とこれからの方向性についての考えを積み上げていきます。
・毎回、百貨店人にとっての注目参考事例(注目店・注目商業施設など)を取り上げ、考察します。
・毎回、進化への資源となる「百貨店の遺伝子」をキーワードで探り出します。
・毎回、レジュメを配布し、参考事例を中心にスライドを使用します。


◆各回の予定テーマ

◇第1回/2012年10月9日(火) 終了しました
創造的破壊による進化の重要性〜店は未完の完
・消費観の移り変わり、多様な業態の登場による競合状況の変化を振り返り整理する。
・他業態と棲み分け、同業態で差別化を図ること〜必要な視点。
・クロスヴァリューショッピング〜百貨店からどんな買い物がどこに流出してきたのか。

◇第2回/2012年11月6日(火) 終了しました
専門店が永遠のライバル〜百貨店からの買い物の流出先
・セレクト型ブティック台頭の理由〜ファッションへの志が見えなくなった百貨店。
・オシャレは売っているがファッションは売っていない。
・出店先となるショッピングセンターの隆盛〜製造小売業の台頭を得て。

◇第3回/2012年12月4日(火) 終了しました
百貨店業態の基本的な特性とは
・特性を見極めての業態間での棲み分け〜競合のなかでの百貨店のつき合い価値とは。
・百貨店は売場を出し物にするショウビジネス〜店舗劇場論に立ち返る。
・百貨店は啓発力と啓蒙力を持つ業態〜買い物の指南役。

◇第4回/2013年1月15日(火) 終了しました
世代と百貨店〜どんな消費体験をしてきたかが百貨店の評価を変える
・世代分類と各世代の消費姿勢、消費観、業態体験について考える。
・百貨店には「買い物は百貨店で」というファンがいる〜他業態には見られないこと。
・百貨店とのつき合いには「一家の伝承文化」の一面も〜三世代に支持される店の意味。

◇第5回/2013年2月12日(火) 終了しました
ロストジェネレーションと百貨店
・先行世代を反面教師にするロストジェネレーションの生活観、消費観。
・偏った買い物体験がもたらしていること〜消費の面では未熟な生活者。
・百貨店とのつき合いの起点を創ることの重要性〜次世代顧客育成のために有効な施策とは。

◇第6回/2013年3月12日(火) 終了しました
男と百貨店〜男性客の支持を得ることが繁盛の基盤
・メトロセクシャルの登場と感性のジェンダーレス化がもたらしていること。
・キッズを含むファッション、ビューティー、ホーム、フード・・・・消費の様々な面で男の消費観が重要視されるようになってきている。百貨店にとって男は女と並ぶ主役。
・男を意識する店作りのポイントを考える。

◇第7回/2013年4月9日(火) 終了しました
既存店を伸ばすことと新規出店と〜小売企業としての成長への視点から
・成長への両輪〜既存店を伸ばすことと新規出店。
・顧客の囲い込みとそのための様々な施策〜勝ち残る既存店の条件。
・必要な新規出店へのビジョン〜百貨店は新規事業の孵化装置でもあるという視点からの新たな事業資源の開発。80年代末のメーシーに始まってアメリカの百貨店企業に学ぶ。
・百貨店企業に必要な産業化の視点〜SPAの成長と小売業における産業化の意味。

◇第8回/2013年5月14日(火) 終了しました
これからの百貨店像を考える〜立地や規模によっていろいろな解があるが
・大きいことはいいことか、これまでのフロア構成でいいのか、これまでのカテゴリーバランスでいいのか〜これまでの常識の検証から。
・磨きをかけるべき特性〜「百貨店の遺伝子」を整理する。
・リテールコンプレックス、ライフスタイルストアなど〜いろいろな方向性がある。

※取り上げるテーマの順序につきましては入れ替わる可能性もあります。毎回、次回のテーマをご案内いたします。


5.ご参加にあたって

◆業種、お立場(企業、個人)は問いません。
◆全8回のご参加が原則(会社でお申し込みの場合、回によってご参加者の変更は自由です)。
◆定員/50名。先着順でお受けし、定員に達し次第締め切ります。
◆参加費/全8回で1名160,000円(税別)。このなかに各回のレジュメ、各回で取り上げる参考事例資料、前回講義内容の抄録を含みます。
◆お申し込み方法/Eメールでお願いいたします。
Eメール: info@tsutagawa.co.jp


※この件に関するお問い合わせ先
株式会社ツタガワ・アンド・アソシエーツ 大塚惠子
東京都港区北青山2-7-20 猪瀬ビル 
E-mail: info@tsutagawa.co.jp




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